塩分不足になるとどうなるの?

人間が健康な体の状態を保つには、どのくらいの塩分が必要だと思いますか?体重の6割は水分だといわれ、そのうち塩分量は0.85%だとされています。健康な人なら、一日に成人男性で10gほど、成人女性で8gほどの塩分量が必要です。高血圧などの人は、さらに少ない塩分量を保たなければなりません。しかし、塩分過多ばかりが心配されていますが、塩分不足には問題がないのでしょうか。

■生命の危険につながる塩分不足

塩分、つまり体内のナトリウムが不足すると、体が塩分濃度を保とうとしてナトリウムの排出をさせないようにします。また水分量とのバランスも保とうとするために、体の中に水分も少なくなってきます。すぐろ血液量が減り、血液が酸素や栄養を全身に運ばなくなってしまいます。

これにより、失神したり脱水症状を起こしたりする人は少なくありません。夏場に熱中症にかかりやすくなるのも、水分と共に塩分が減る証拠なのです。筋肉の収縮にも塩分は影響していますから、塩分が不足すると異常なけいれんが生じたりします。水分を大量にとることで塩分濃度が薄まるのも、神経物質の伝達によくない影響をおよぼします。意識障害や精神障害に至ることもあり、そのまま意識不明になってしまうこともあります。熱中症によって、死に至ってしまう人が多いのもご存知ですよね。

■汗をかいたときにも注意

汗をかくと水分が失われ、それと共に塩分も排出されていきます。体の中では塩分を出すまいとする働きが行われますが、それでも出ていくものはあるでしょう。

塩分は尿によっても失われますので、日頃から塩分控えめに過ぎる人は注意が必要です。塩分をとりすぎている人では、汗で水分が流れて体内の塩分濃度が濃くなる心配があります。

逆に塩分が不足している人は、汗で大量に水分が失われて塩分濃度もさらに薄まってしまう恐れがあります。猛暑のときなどには、水分だけでなく塩分も補給して急なめまいなどを防ぐことが大切です。

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